銃を取れ、想像せよ。キュンチョメが《完璧なドーナツをつくる》の上映と3日間限定の「平和学習ツアー Love and Guns」を開催
アートユニットのキュンチョメが、2018年に発表し話題を呼んだ映像作品《完璧なドーナツをつくる》。埼玉・東松山市の原爆の図 丸木美術館で、同作の上映が開催される(4月27日〜5月6日)。またそれにあわせ、同館とその近くにあるサバイバルゲームフィールドをめぐる3日間限定の「平和学習ツアー Love and Guns」が行なわれる(4月29日、5月3日、4日)。
アートユニット・キュンチョメは、ホンマエリとナブチによって2011年に結成。これまで国内外の様々な場所に滞在し、対話やアクションを繰り返すことで、その場に埋もれた人間の内面を探り出すような制作を行ってきた。
そのキュンチョメによる映像作品《完璧なドーナツをつくる》の上映が、原爆の図 丸木美術館で開催。またそれにあわせ、同館とその周辺にあるサバイバルゲームフィールドを横断する「平和学習ツアー Love and Guns」が行なわれる。
《完璧なドーナツをつくる》は、17~18年に沖縄を舞台として制作されたもので、キュンチョメが「アメリカのドーナツと沖縄のドーナツ(サーターアンダギー)を合体させて、完璧なドーナツを作ることはできないか」という疑問を、住民や沖縄と関わりのあるあらゆる人物に投げかける様子を記録。そこには基地問題などをめぐる様々な思いが渦巻き、その答えを出すことの難しさが可視化されている。
また「平和学習ツアー Love and Guns」は、3日間限定で開催される。キュンチョメは、丸木美術館の近くにサバイバルゲームフィールドがあることに注目。実際にサバイバルゲームに参加した後に同館を鑑賞するという2つの経験を通して、「戦争」を想像することを試みる。各回定員15名となっているため、気になる方は早めにチェックしてほしい。