生命と心情をテーマに。スパイラルで開催の「うたう命、うねる心」に大小島真木、川越ゆりえ、笹岡由梨子が参加
若手女性アーティストを中心に紹介する、東京・南青山のスパイラルガーデンで開催の展覧会シリーズ「Ascending Art Annual」。その第3回として、大小島真木、川越ゆりえ、笹岡由梨子による展覧会「うたう命、うねる心」が開催される。会期は7月4日〜23日。
若手女性アーティストを中心に紹介してきた、スパイラルによる展覧会シリーズ「Ascending Art Annual」。その第3回として、大小島真木、川越ゆりえ、笹岡由梨子によるグループ展「うたう命、うねる心」が開催される。
本展のテーマは「生命」と「心情」。喜びや悲しみといった心のうねりを感じさせながら、生命のダイナミズムを高らかに歌い上げる、力強い作品の数々を紹介する。
大小島は1987年生まれ、2014年にVOCA奨励賞を受賞。昨年にはフランス・パリ水族館で個展「鯨の目」を開催。亡くなった鯨の身体を起点とする命の循環をダイナミックに描き出す、大規模なインスタレーションを展開した。今回は同展出展作の4点に最新作1点を加え、アトリウム空間で展示を行う。
いっぽう川越は1987年生まれ、2011年に「シェル美術賞2011」に入選。人の心に潜むネガティブな感情や弱さを、架空の虫のかたちに起こした作品を手がけてきた。本展では代表作とも言える《弱虫標本》(2013)をはじめ、近作18点を発表する。
そして1988年生まれの笹岡は、操り人形を撮影した映像に人の顔や身体のパーツを合成した、現実と非現実が入り交じる独特な映像作品で注目を集めてきた。今回は、「Kyoto Art for Tomorrow 2019─京都府新鋭選抜展─」で最優秀賞を受賞したビデオ・インスタレーション《Gyro》(2018)を展示。様々な宗教の悪魔をモチーフとした、極彩色の世界を見ることができる。