沖縄県立博物館・美術館で石田尚志展が開催中。新収蔵の《渦巻く光》《海の映画》《部屋/形態》を展示
国内外で活躍する映像作家の石田尚志の個展が、沖縄県立博物館・美術館で開催されている。会期は6月28日まで。
石田尚志は1972年東京生まれの映像作家。99年に《部屋/形態》が「イメージフォーラム・フェスティバル 1999」の一般公募部門で特選を受賞し、以後国内外の展覧会で作品発表を重ねてきた。2015年には、横浜美術館と沖縄県立博物館・美術館で大規模個展「石田尚志 渦まく光」を開催し、注目を集めた。
1コマずつ線を描いてコマ撮りする「ドローイング・アニメーション」という独自の手法を用いる石田。主に空間に増殖する線や移動する点といった運動性を介入させることで、空間の質を変容させるインスタレーションを手がけている。現線が生まれ、増殖し、渦巻いてかたちを変えていく様子は、まるで「動く絵(ムーヴィング・ピクチャー)」である。
10代の後半を沖縄で過ごした石田。現在、沖縄県立博物館・美術館では、石田の個展を開催中だ(〜6月28日)。本展では、同館が19年度に新たに収蔵した石田の3つの映像作品、《渦巻く光》(2015)、《海の映画》(2007)、《部屋/形態》(1999)を紹介。本展の会期中には、同じく沖縄のmiyagiya ON THE CORNERでも石田の個展が開催されているのでチェックしたい(~3月8日)。