寺田倉庫のコレクターズミュージアム「WHAT」。オープニングは高橋コレクションや奈良美智の初期作品が一堂に
12月12日にオープンする寺田倉庫のコレクターズミュージアム「WHAT(ワット)」。そのオープニング展として「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展が開催される。会期は12月12日〜2021年5月30日。
12月12日にオープンする現代美術のコレクターズミュージアム「WHAT」。寺田倉庫がコレクターから預かって保管している貴重な作品を公開し、その価値と魅力を広く発信していく施設だ。そのオープニング展として「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」が開催される。会期は12月12日〜2021年5月30日。
同展では2名のコレクターが、それぞれの視点や価値観をもって収集した、新作から未公開作品まで約70点に渡るコレクションが展示される。
1人目のコレクターは精神科医であり、日本を代表する現代美術コレクターの高橋龍太郎だ。1997年より本格的に現代美術のコレクションを開始し、所蔵作品は現在2000点以上。これまでに国内外21館の美術館などで高橋コレクション展が開催されてきた。
今回の展示では会田誠、今津景、梅沢和木、大山エンリコイサム、岡﨑乾二郎、川内理香子、草間彌生、合田佐和子、近藤亜樹、鈴木ヒラク、佃弘樹、土取郁香、DIEGO、野澤聖、BIEN、水戸部七絵、村山悟郎、毛利悠子の18名の作家の作品が約30点展示される。
2人目のコレクターは実業家・投資家の「A氏」だ。2001年に奈良美智の作品を美術館で鑑賞したことをきっかけに、コレクションをスタート。以来、奈良の作品を中心にコレクションを行っており、今回は奈良の初期作品から近作まで約40点を展示する。
両コレクターの現代美術への造詣を感じられる、コレクターズミュージアムならではの展示になりそうだ。
なお、WHATでは建築と文芸をコラボレーションさせる、建築倉庫プロジェクトによる企画展「謳う建築」も同時に開催。こちらも併せて楽しみたい。