大宮エリーの写真展「神聖な場所」がタカ・イシイギャラリーで開催。コロナ禍に心の安寧を求めた作品群を発表
作家やラジオのパーソナリティなど様々な活動に取り組む大宮エリーの写真展「神聖な場所」が、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。近作に加え、コロナ禍のなかに大宮が心の安寧を求めて訪れた諏訪大社や洞爺湖で撮影した新作を展示する。会期は12月19日〜2021年2月6日。
作家やラジオのパーソナリティ、映画監督や舞台の作演出家など様々な領域を横断しながら活動に取り組む大宮エリー。その写真展「神聖な場所」が12月19日〜2021年2月6日にタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。
大宮は、2012 年より自身にとって新しい表現領域である美術に取り組み始め、来場者の参加によって作品が完成するといった特徴を持つ体験型の個展を数々開催。近年は、絵画作品や壁画など自らの芸術的実践領域を次々に広げ、ヨーロッパやアジアでの個展を開催するなど活動の場を拡大している。
タカ・イシイギャラリーで初めての個展となる本展では、12年から14年のあいだに各地で撮影した作品群と、コロナ禍のなかに大宮が心の安寧を求めて訪れた諏訪大社や洞爺湖で撮影した新作を展示する。
長野県諏訪湖のほとりに社を構え、国内最古の神社のひとつとされる諏訪大社には、社殿の四隅に御柱(おんばしら)と呼ばれる大木が配される。その土地を訪ねた大宮は、天に伸びるようにまっすぐと力強くそびえ立つ樹木と、そこから発せられる崇高なエネルギーに心惹かれ、シャッターを切り続けた。
こうした写真群は、被写体そのものの存在感を余すところなく捉え、長年にわたって厳しい自然のなかで壮麗に生きる命の力強さを伝える。また鑑賞者には、自然と対峙するときに訪れる、自己を見つめなおす感動や発見ももたらすだろう。
本展について、大宮はステートメントでこう語っている。「神秘的で、エネルギー溢れる聖地の写真は見るだけで、細胞が、ぷちぷちと再生したり、何か、新しいひらめきが降りて来たり、動かなかったことが、途端に動き始めたり、願いが叶ったり、しあわせな変化が起こったり、そんな不思議が起きそうです。静謐で、神秘的な時間を、過ごしていただければと思います」。