南三陸町に開館の震災伝承施設「南三陸311メモリアル」。ボルタンスキー作品を展示へ
今年10月、南三陸町に震災伝承施設「南三陸311メモリアル」がオープンする。
昨年3月、開館が報じられた宮城県南三陸町の震災伝承施設が、ついに10月1日に開館を迎える。
2018年に基本計画が定められたこの震災伝承館「南三陸311メモリアル」は、志津川地区で整備が進められているもので、防災学習などラーニング・プログラムなどを行う施設。「⾃分、そしていのちと向き合う」をコンセプトにしたもので、館内は東日本大震災に関する基本情報や、後世に伝え継ぐ地域住民の証言などの展示をはじめ、シアター、アート展示で構成される。
このアート展示を担うのが、昨年7月に惜しまれつつこの世を去ったクリスチャン・ボルタンスキーだ。昨年3月時点で同町企画課の及川明課長(当時)は「美術手帖」に対し、南三陸町としてアーティストとの契約は初めてとしながら、ボルタンスキーに依頼した経緯として「命の尊厳を伝えるためにボルタンスキー氏は適任だと判断した」とその理由を語っている。また同じくアートでは写真家・浅⽥政志による「みんなで南三陸」写真展⽰も行われる。
現時点で展示詳細は明らかにされていないが、続報が入り次第お届けする。