東京の離島で1日限りのアートイベント。「Safari Firing」開催へ
「公共の場所でどのように火を起こすことが可能か」を実践し検証するパフォーマンスイベント「Firing」。その3回目として、東京の離島「神津島」で1日限りのアートイベントが開催される。
「公共の場所でどのように火を起こすことが可能か」を実践し検証するパフォーマンスイベント「Firing」。アーティスト・コレクティブ「オル太」のメンバーであるメグ忍者が構想して始まった本プロジェクトが、3回目の開催を迎える。
これまで多摩川でのアーティストミーティング、都内某所のキャンプ場と2回にわたり開催されてきたこのイベント。今回は、共同ディレクターに吉田山を迎え、東京の離島である神津島を舞台に開催される。
参加作家は井上徹、オル太、カニエ・ナハ、玄宇民、contact Gonzo、高見澤峻介、百頭たけし、嶺川貴子。
公共の場所でどのように火を起こすことが可能かを問う企画「Firing」の3回目の開催である。
Safariの意味は狩猟や探検である。普段Apple製の機器を使用している者にとっては、興味のある言葉を入力し検索することができるウェブブラウザでもおなじみであり、ウェブに漂う情報すらも狩猟・探検の対象となった。
今回の開催地は伊豆諸島の神津島。キリスト教が禁教となった時代では“ジュリアおたあ”という名のキリシタンがこの島にも流された。しかし、流人は島を変革する開拓者でもあった。島流しにあった者はどのように島を開拓し、生き延びようとしたのか。一般とは異なる思想や行動原理を持ち、強制的にゲームチェンジを促すものは火を消されるように、法によって追放させられるアウトローである。
15世紀から19世紀ごろにかけて、ハイウェイマンという、いわゆる追い剥ぎやひったくりのような者が存在した。彼らは突如として馬に乗って現れ、旅行客や通行人を狙い強盗をし、彼らの多くは見物人達のいる最中、斬首台で処刑された。
突然に現れては物事を起こすパフォーマーもまた、通行人の行き先を阻む。火を起こすことを目的とする本企画もまた、アウトローの誕生を促しているとも言える。(Safari Firingについてのテキストより)
開催日は9月13日のみ(1泊2日)。参加費は2万円(宿付き、移動費は含まず)。参加は先着順で、定員に達し次第締切りとなる。興味のある方は公式サイトをチェックしてほしい。