現代アートギャラリー「Galerie Supermarkt」が新スペースをオープン
特定のスペースを持たず、作品やアーティストに最適な場所で展覧会を企画・運営してきた現代アートギャラリー「Galerie Supermarkt」が東京・神宮前に新たなスペースを6月3日にオープンする。あえて固定のスペースを構えることで、恒常的なコミュニケーションを鑑賞者と交わしていくことを目的のひとつとしている。
特定のスペースを持たず、作品やアーティストに最適な場所で展覧会を企画・運営してきた現代アートギャラリー「Galerie Supermarkt」が東京・神宮前に新たなスペースを6月3日にオープンする。
Galerie Supermarktは、2021年のコロナ禍において、従来とは異なる現代アートへのアプローチへの必要性を感じて活動を開始。あえてスペースを持たずに作品とアーティストに最適な場所で展覧会を構成することで、様々な場所や空間、環境と共鳴し、従来の展示の制限を突破して柔軟で開放的な展示の表現と体験提案を行ってきた。
新スペースの誕生後もこのスタンスを変えることはなく、あえて固定のスペースを構えることで、恒常的なコミュニケーションを諸外国、とくにアジア諸国の鑑賞者と交わし、現代アートの発展に寄与していくという。また、アーティストに対する育成プラットフォームも提供され、潜在力と創造力を持つ芸術家を育成。世界に向けたプレゼンテーションを行うことも目的としている。
こけら落としには、韓国出身でロンドン育ちのアーティストであるサン・ウー・キムと、イタリア・カヴァレーゼ生まれでロンドンを拠点に活動するアーティスト、ヨハネス・ボシシオによる展覧会「Welcome to my melancholy」を開催。本展では両者の対話から生まれた作品を通じて、資本主義社会における生産性と成功への社会的な圧力、人間の感情の複雑さ、そのような生きづらい世界において「芸術」が果たす役割について展開していくという。