現代美術とインディーゲームの交歓。アンテルーム 京都で「art bit展」が開催
インディーゲームの祭典「BitSummit」と連動して開催されている、現代美術とインディーゲームの双方のクリエイティブを考える企画展「art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture」が、京都のホテル・アンテルーム 京都のエントランスギャラリーで開催される。
日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」と連動し、2021年より開催されてきた企画展「art bit - Contemporary Art & Indie Game Culture」が、京都のホテル・アンテルーム 京都のエントランスギャラリー「GALLERY9.5」で開催される。会期は7月5日〜9月2日。
「art bit展」は現代美術とインディーゲームの双方のクリエイティビティのルーツに注目。それぞれの垣根の在り処やアーティストやクリエイター、研究者といった立場を超えた人々の交わりから、アートとゲームの新たな可能性を追求してきた。
3年目となる本年は「ホモ・ルーデンスの夏休み、夏の夜の夢」をテーマに多彩な作品を展示。
現代美術の分野からは、やんツーの《遅いミニ四駆》や、おおしまたくろうの《ぼくのDTM》など、懐かしいガジェットを活かしたインスタレーションを展示。インディーゲームからは、夏休みの自由研究のような『Toy Forming』(Toyforming Studios)や『TopplePOP: Bungee Blockbusters』(ArkimA)、『Difficult Moon(むづかしい月)』(イタチョコシステム ラショウ)、『Whale Fall』(山根風馬)といった、異界への誘いを感じさせるタイトルが出展される。
さらに「夏休み」をモチーフにした最新コンシューマータイトルとして、『LOOP8』(マーベラス)と『なつもん! 20世紀の夏休み』(スパイク・チュンソフト)の2作品が特別参考出展。ギャラリーとプレイスペースで自由に鑑賞と試遊ができる。
また、会期中には関連催事として、国内外での主要なデジタルゲームの展覧会の来歴をたどる立命館大学ゲーム研究センターによるパネル展示「ゲーム展TEN2」や、国内外で活躍する新進気鋭のゲームデザイナーによる実験的なアナログゲーム作品の企画展「これはゲームなのか?展」プロデュースのボードゲームバーが出展。また、ゲーム系アパレルブランド「EDITMODE」によるポップアップストアなど、ゲームカルチャーのいまを感じられる様々な企画が予定されている。
加えて、漫画家・西島大介監修によるホテルの客室を使用した原画展も開催。西島の代表作のひとつ『世界の終わりの魔法使い』の直筆の原画や、西島がイラストレーションを担当しパープルームのアランが制作したボードゲーム作品「影の魔法と魔物たち」を展示する予定だ。