「田名網敬一 記憶の冒険」が国立新美術館で開催へ
国立新美術館で、国際的にも高い評価を得る日本人アーティスト・田名網敬一の世界初となる大規模回顧展が開催される。会期は8月7日〜11月11日。
近年、急速に再評価が進む日本人アーティスト・田名網敬一。その世界初の大規模個展「田名網敬一 記憶の冒険」が国立新美術館で開催される。会期は8月7日〜11月11日。
田名網は1936年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、75年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきた。いっぽうで、60年代よりデザイナーとして培った方法論・技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなどを制作。アートディレクター、グラフィックデザイナー、映像作家など、そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いてきた存在だ。
本展は、タイトルのとおり「記憶」という言葉をキーワードに作品をたどることで、田名網の半世紀以上にわたる創作活動の全貌に迫ろうというもの。60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で構成されるという。