2017.6.8

大正の個性派・萬鐵五郎。
20年ぶり、過去最大の回顧展が開催

今年で没後90年を迎える大正時代の画家・萬鐡五郎の20年ぶりとなる大規模回顧展が開催される。神奈川県立近代美術館 葉山にて、7月1日から9月3日まで。

裸体美人 1912 キャンバスに油彩 東京国立近代美術館蔵 重要文化財
前へ
次へ

 萬鐵五郎(1885〜1927)は岩手県花巻市出身の画家。個性派と呼ばれる芸術家を多数輩出した大正時代において、西洋絵画と東洋の伝統を融合させ、独自の世界を作り上げた画家として知られている。

 没後90年を記念した本展は、20年ぶりの大規模な回顧展。重要文化財である《裸体美人》(1912)、《雲のある自画像》(1912-13頃)などの油彩画の代表作に加え、その制作プロセスを示す素描や資料も展示。さらに、これまであまり注目されてこなかった萬の水墨画にも焦点を当てる。

 過去最大規模の総出品点数約400点によって、萬の造形や表現の変遷をたどり、その表現の本質に迫る。