9日間限定! 日独仏の建築家による「かげろう集落」が京都芸術センターに誕生
京都芸術センター(旧明倫小学校)で、新しい公共空間を創出する「建築Symposion ―日独仏の若手建築家による― 」が開催される。会期は8月26日〜9月3日。
京都芸術センターは、1869年に下京第三番組小学校として開校し、1931年に改装された明倫小学校の姿をほぼ残した形で設立されたアートセンター。開館以来、趣ある校舎でさまざまなジャンルの発表を支援している。
日中韓の3ヶ国で多数の文化イベントを展開する「東アジア文化都市2017」が行われている今年は、その関連企画として、初の建築プロジェクトを実施。参加作家とともにシンポジウムとミーティングを行い、歴史を重ねてきた公共の場に新しい空間を創出することを試みる。
本プロジェクトには、国内外で活躍する、東北大学大学院教授・五十嵐太郎を監修者に迎え、ドットアーキテクツ、加藤比呂史、島田陽、スヴェン・プファイファー(ドイツ)、ルートヴィヒ・ハイムバッハ(ドイツ)、セバスチャン・マルティネス・バラとバンジャマン・ラフォール(フランス)の3ヶ国6組の若手建築家が参加。マスターアーキテクトとして家成俊勝と赤代武志による建築家ユニット、ドットアーキテクツが指揮をとり、グラウンドに仮設の集落をつくる。
ときには日本の歴史を参照し、異国ならではの視点を盛り込むなどして生み出された小さな集落。真夏の京都に9日間だけ出現するこの「かげろう集落」は、固定概念に縛られず、空間を自由に考えるきっかけとなるだろう。