蜂蜜のように溶ける人体。興梠優護が個展「Hive」で見せる新たな具象表現とは
画家の興梠優護が、成山画廊で3回目となる個展「Hive」を開催。展示空間の壁面を絵画で埋め尽くすインスタレーションを展開する。会期は9月1日〜30日。
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興梠優護(こうろぎ・ゆうご)は1982年熊本県生まれ。人体のモチーフを軸に、海、光、生命といった曖昧なもの、計り知れない無限なもの、物事の根源性を絵画化する試みを行っている。
今回の個展では、油彩、水彩、デッサン、コラージュなど様々な技法で制作された大小の作品を、壁面全体を埋めるように展示。作品どうしが相乗的効果を生む空間を目指す。
壁面を埋め尽くすインスタレーションが蜂の巣を想起させること、興梠が描く溶けたような人体の描写と蜂蜜のイメージの親和性から、ミツバチの巣箱を意味する「Hive」と題された本展。興梠による新たな具象表現のかたちが示される。
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