瀧本幹也が写す「地球」と「ル・コルビュジエ」。2つのテーマで個展を同時開催
広告写真や映画撮影など幅広い分野で活躍する写真家の瀧本幹也が、品川・キヤノンギャラリー Sと恵比寿・MA2 Galleryの2ヶ所で個展を同時開催している。
広告写真をはじめ、エディトリアルワーク、自身の作品制作など幅広い分野の撮影を手がける写真家・瀧本幹也。2013年からは映画の撮影にも取り組み、『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』などの映画作品で撮影監督を務めた。そんな瀧本が、都内2ヶ所で異なるテーマの個展を同時開催する。
キヤノンギャラリー Sでの個展では、火山ガスの発光や、地球上にある水の現象を撮影した新作シリーズ「FLAME / SURFACE」を発表。これまでに「LAND SPACE」などのシリーズで大地のエネルギーと人類の営みをとらえてきた瀧本の最新形を見ることができる。
またMA2 Galleryでは、瀧本が敬愛する建築家、ル・コルビュジエをテーマに撮りためた新作を展示。瀧本は、サヴォア邸やロンシャンの礼拝堂を数回にわたって訪ね、コルビュジエが過ごした時間を追体験するようにしてシャッターを切ったという。
壮大な大地の営みと、ひとりの人間が遺したものという異なるテーマにフォーカスした2つの個展から、それらのテーマに対峙しつつ俯瞰しようとする瀧本の視点を見ることができそうだ。