草間彌生の贋作展に財団が抗議。中国各地で開催か
草間彌生が理事長を務める草間彌生記念芸術財団は27日、中国で開催されていた草間の贋作展について「草間彌生の作品展を名乗る贋作展覧会について」と題した声明を発表。主催側に抗議の意思を表明した。
2018年9月以降、中国で「草间弥生×村上隆双联展」などと題された展覧会が開催された件に関し、草間彌生が理事長を務める草間彌生記念芸術財団は抗議声明を発表した。
抗議の対象となったのは、上海市および湖南省長沙市において開催された展覧会で、これらの展覧会では草間の贋作が展示。同財団によると、これらの展覧会は、草間本人および同財団の許可を得ることなく無断で開催されたものだという。
財団は「このような行為は、芸術家の創造行為に対する重大な冒涜であり権利を侵害する行為であって、断じて許されるものではありません。弊財団はこれに強く抗議するものです」としている。
これらの展覧会は、財団が主催者に対して抗議したことですでに中止されているが、これ以前にも広東省深圳市や広州市、湖北省武漢市、江蘇省蘇州市、天津市、山東省青島市と淄博市、重慶市、新彊など、中国各地において同様の展覧会が、許可なく開催されていた可能性があり、財団は現在調査を行なっているという。