2019.2.6

第44回「木村伊兵衛写真賞」のノミネート作家にミヤギフトシら6名が決定

各年に優れた作品を発表した新人写真家に贈る賞として、1975年にスタートした「木村伊兵衛写真賞」。第44回目となる今年度のノミネート作家6名が発表された。受賞者の発表は3月20日。

ミヤギフトシ「感光」から
前へ
次へ

 「木村伊兵衛写真賞」は、日本の写真の発展に尽くした写真家・木村伊兵衛の業績を記念して1975年に創設され、毎年1月から12月までの間に雑誌、写真集、写真展などで優れた作品を発表した新人写真家に贈られてきた。

岩根愛『KIPUKA』から

 これまでの受賞者に、北井一夫(第1回、1975年)、石内都(第4回、1978年)、畠山直哉(第22回、1996年)、長島有里枝(第26回、2000年)鷹野隆大(第31回、2005年)、志賀理江子(第33回、2007年)、石川竜一(第40回、2014年)などがいる。

金川晋吾「長い間」から

 今回発表された第43回のノミネート作家と作品は、岩根愛(写真集『KIPUKA』、展示「FUKUSHIMA ONDO」)、金川晋吾(展示「長い間」)、川崎祐(展示「Scenes」)、露口啓二(写真集『地名』)、富安隼久(写真集『TTP』)、ミヤギフトシ(展示「感光」[「小さいながらもたしかなこと」日本の新進作家vol.15])。

富安隼久『TTP』から

 ノミネート作家・作品は、写真関係者からのアンケートにより推薦された候補から、選考委員会で決定。選考委員は、石内都、鈴木理策、ホンマタカシの写真家3名と、作家の平野啓一郎が務めた。受賞者の発表は『アサヒカメラ4月号』(3月20日発売)および朝日新聞紙上、ニュースサイト「AERA dot.」などで行われる予定だ。

露口啓二『地名』から
川崎祐「Scenes」から