京都に新たなアートホテルが誕生。真鍋大度らが参加する「BnA Alter Museum」とは何か?
新たなホテルが次々と誕生している京都。この地に、アートに特化したホテル「BnA Alter Museum」が誕生した。アーティストが手がけた31部屋に加え、縦型ギャラリースペースなどを備えたこのホテルの注目ポイントとは?
観光客の増加とともに、次々と新たなホテルが誕生している京都。ここに、アートをテーマにしたホテル「BnA Alter Museum」が誕生した。手がけたのは、東京・高円寺にあるアートホテル「BnA HOTEL」や、大型壁画プロジェクト「Tokyo Mural Project」などを展開するBnA。
「BnA Alter Museum」は、京都一の繁華街である四条河原町からほど近い場所にあり、アーティストが手がけた部屋に泊まれるほか、ギャラリースペースや、ミュージアムショップ、バー&ラウンジなどが併設されている。
アートルームは全部で31種類。アーティストには、ライゾマティクスの真鍋大度や、中野裕介/パラモデル、梅田哲也、EY∃などが名を連ねており、部屋ごとにまったく異なる宿泊体験が得られる。また、アートルームでは宿泊費の一部がアーティストに還元されるシステムを導入。アーティスト支援にもつながる仕組みだ。
加えて、ホテルには施設内階段に沿った計31メートルの縦型ギャラリースペース「SCG(STAIRCASE GALLERY)」もある。エントランスの吹抜け空間に加え、階段を登りながら鑑賞する4つの空間をあわせた、計5つの展示空間では、随時企画展が開催され、宿泊客だけでなく、一般来館者も鑑賞可能となっている。なお、SCGのこけら落としは、秋山ブク、小林椋、小宮太郎、中田有美の4作家が参加する「TO SELF BUILD」。
パブリックス・ペースを展示やイベントに開放するなど、国境を超えたアーティスト、アートファンのコミュニティが集う場となることを目指すというBnA Alter Museum。ここを拠点に、京都のアートスポットを訪れてみたい。