農耕と芸術から生を問う。オル太のプロジェクト「耕す家」のオープンハウスが千葉県で開催中
アーティスト・コレクティブ「オル太」は、農耕と芸術から生を問うために、「耕す家」と 題した自作の家を千葉県北東部の農村地域に設営し、プロジェクトを進行中。その活動を公開するオープンハウスが8月30日から9月16日にわたって開催されている。
プロジェクトの舞台は、千葉県北東部の農村地域。アーティスト・コレクティブ「オル太」は、農耕と芸術から活動する生を問うために、「耕す家」と題した自作の家をに設営し、プロジェクトを進行中。その活動を公開するオープンハウスを、8月30日から9月16日にわたって開催している。
オル太は2009年に結成された、井上徹、川村和秀、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chiの6名からなるアーティスト・コレクティブ。メンバー全員が多摩美術大学絵画学科油画専攻出身。人間の根源的な欲求や感覚について、自らの身体を投じたパフォーマンスを通じて問いかけ、これまで「Hybridizing Earth Discussing Multitude」(釜山ビエンナーレ、2016)、「パノラマ庭園-動的生態系にしるす」(アッセンブリッジ・ナゴヤ、名古屋、2016)、「FAKE BONES」(Lilith Performance Studio、スウェーデン、2015)、「内臓感覚―遠クテ近イ生ノ声」(金沢21世紀美術館、2013)などの展覧会に参加してきた。2011年、第14回岡本太郎現代芸術賞展で岡本太郎賞受賞。
「耕す家」は、以前は田んぼだった住むことに適さない土地(不耕作地)で住みよい生活を整えること、農作業、野焼きや版画などの制作を行い、日々記録し、土の上での営為を探るというもの。今後は、10月5日〜12月1日に開催される青森県立美術館での展覧会「青森 EARTH2019 いのち耕す場所ー農業がひらく土地とアートの未来」に家を移築し、展示予定だという。
オープンハウス期間中の9月14日から16日には、収穫を祝い来場者とともにボードゲームを上演する「TRANSMISSION PANG PANG 大嘗祭」も行われる。