京都にテキスタイルメゾン「HOSOO」初の旗艦店がオープン。染織文化にまつわる展示のためのギャラリースペースも
西陣織の技術を用いたテキスタイルを発信する「HOSOO」初の旗艦店「HOSOO FLAGSHIP STORE」が9月2日にオープンした。同店舗にはギャラリースペースも併設され、オープニング展として「THE STORY OF JAPANESE TEXTILES―日本の美しい布―」が開催中(〜12月14日)。
西陣織の技術を用いたテキスタイルを発信するテキスタイルメゾン「HOSOO」のブランド初となる旗艦店「HOSOO FLAGSHIP STORE」が、京都の旧市街地・烏丸御池エリアにオープンした。
店舗は職人の手技が随所に感じられる「工芸建築」として設計され、上層階には世界初の素材である西陣織の外壁材を使用。ストアではテキスタイルコレクションのほか、家具や雑貨のホームコレクションを実際に手に取ることができる。
また内部には、日本の染織文化にまつわる展示のためのギャラリースペース「HOSOO GALLERY」も併設。織物をメディアとして、日本の歴史や文化を取り上げる展覧会を年2~3回行う。
そして現在オープニングとして開催中なのが「THE STORY OF JAPANESE TEXTILES ―日本の美しい布―」展だ。本展は日本国内33ヶ所の染色産地を訪ね、古くから伝わる布の技巧や美しさを記録したドキュメンテーションを軸としたもの。
あわせて展示される布のコレクションでは「京友禅」「大島紬」「越後上布」など、その土地ならではの歴史や風土によって育まれた布の原点に焦点を当て、様々な資料を通して紹介する。また自然環境や染色の作業の記録写真をもとに、アーティスト・高谷史郎ディレクションによる映像作品を制作し、織り機の糸に投影。布が織り上げられる様子を再現しつつ、色彩やパターンの分解・再構築を表現する。