草間彌生のミラールームをオンラインで楽しむ。ザ・ブロードが光と音のプロジェクト「Infinite Drone」をスタート
新型コロナウイルスの影響で一時的に休館しているロサンゼルスの私設美術館「ザ・ブロード」が、草間彌生の鏡の部屋《Infinity Mirrored Room-The Souls of Millions of Light Years Away》をサウンドアートと組み合わせるプロジェクト「Infinite Drone」をオンラインで公開している。
2015年、アメリカの実業家であるエリ&エディス・ブロード夫妻によってロサンゼルスに設立された私設美術館「ザ・ブロード」。同館を代表する作品のひとつで、SNSでもっとも人気を集めているのが、草間彌生の鏡の部屋《Infinity Mirrored Room-The Souls of Millions of Light Years Away》だ。
新型コロナウイルスが世界中に拡散しているなか、一時的に休館を余儀なくされている同館は、ロサンゼルスのサウンドアーティストやミュージシャンによる音楽を草間の鏡の部屋と組み合わせる新しいプロジェクト「Infinite Drone」をオンラインで公開。ドローン(単音で変化がない長い音)やエレクトロニック、アンビエント、ポップなどのセレクションで、光と音の没入的な体験を提供する。
初回は、ロサンゼルスを拠点とする作曲家のジェノバ・スキーンによる『The Oval Window』を紹介。デジタルとアナログの技術を使って加工された音声とピアノの録音によって構成されたステレオドローンの本作は、草間の作品における永遠性への探究などの精神的側面と呼応する。このシリーズは随時追加されているので、YouTubeをチェックしてほしい。
このほか、同館は、コレクションの作品に対して地元の詩人が詩を書くという「Interplay:Poetry and Art」プロジェクトもスタート。こちらも注目だ。