化粧文化に関する浮世絵と古典籍300点をオンライン公開へ。ポーラ文化研究所が2021年にローンチ
1976年、化粧を学術的に探求することを目的に設立されたポーラ文化研究所。同研究所に所蔵される化粧や髪型、装いなどに関する資料をオンラインで公開するプログラムが、2021年春にローンチされる。国文学研究資料館と協力して実現する同プログラムでは、江戸時代を中心とした約300点の古典籍と浮世絵が同資料館によって運営される古典籍ポータルサイト「新日本古典籍総合データベース」で公開される。
化粧を美しさの文化としてとらえ、学術的に探求することを目的に1976年に設立されたポーラ文化研究所。同研究所に所蔵される化粧や髪型、装いなどに関する資料をオンラインで公開するプログラムが、2021年春にローンチされる。
同プログラムは、国文学研究資料館と協力して実現し、江戸時代を中心とした約300点の古典籍と浮世絵を、同資料館が運営する古典籍ポータルサイト「新日本古典籍総合データベース」で公開するもの。
日本と西洋を中心に、古代から現代までの化粧文化に関わる資料の収集と調査研究を行っているポーラ文化研究所は、これまで自社の「蔵書データベース」や「化粧文化データベース」などで所蔵資料を公開してきたが、今回のプログラムにより、古典籍175冊の全ページをオンラインで公開。「新日本古典籍総合データベース」では、浮世絵などの資料を高精細デジタル画像で閲覧することができる。
今回のプログラムの目的について、同研究所は声明文で、「貴重な化粧・髪型・装いなどに関する資料を広く閲覧できる環境を整えることで、国内外の日本の化粧文化への理解を広く深め、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究、文化活動の発展に大きく貢献することをめざす」としつつ、「文化財のデジタル化・WEB公開は、地理的な制約を越えて情報提供できるほか、経年劣化や災害等によるリスクを軽減できるなど、文化財を未来へ継承する基盤となる」としている。