アーティストの支援施設「Artist Cafe Fukuoka」が9月にオープン。相談から作品販売までをサポート
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が、福岡市中央区の旧舞鶴中学校の南棟を利用したアーティスト支援施設「Artist Cafe Fukuoka」を、福岡市からの運営受託のもと9月1日に開業させる。
福岡市からの運営受託のもと、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が、アーティスト支援施設「Artist Cafe Fukuoka」を9月1日に開業させる。
「Artist Cafe Fukuoka」は、福岡市中央区の旧舞鶴中学校の南棟を利用した施設。アーティストのスタートアップ支援(相談やマッチング、イベント開催等)を行うとともに、アーティスト・イン・レジデンスの拠点やギャラリーとしての機能も有する。アーティストが活動の幅を広げるとともに、活動をはじめやすい土壌をつくり、また市民にとってアートが日常になる空間や体験の提供を行うことを目的としている。
同施設では「相談」「イベント」「マッチング」「販売促進」の4つの分野において、各種サービスを実施していく。
まず「相談」については、コーディネーターを常駐させる。一次相談でアーティストからの相談内容の全体像を把握し、その後、二次相談先として起業、ブランディングといった専門のアドバイザーにつないでいく。また、交流スペース・ギャラリースペースには、九州大学の在野保存家具を設置し、作品を鑑賞したりアート関連の書籍を読むことが可能。画材なども展開し創作意欲の刺激にもつながる空間を提供する。
「イベント」では、コミュニティスペースを活用し、アーティストが最新のアート業界情報に触れられるイベントや、ギャラリスト、キュレーターとの交流会、アーティストの実体験を聴くトークイベントなど、成長や能動的なアクションにつながる機会を提供する。
「マッチング」は、イベントやワークショップ等を通じて、アーティストの人的ネットワーク構築の機会を提供する。さらに相談者の作品をデータベース化してウェブサイトに掲載。企業等からの作品展示や購入検討に対して作家情報や作品情報を提供しマッチングを推進する。また、CCCグループのアセットによって、書店や指定管理美術館等の活用や、クラウドファンディングによる支援などを効果的に実施するとしている。
「販売促進」としては、福岡を代表するカフェ11店舗にて作品を展示販売することで作品販路の拡大。また、カフェを利用する市民に向けては作品の鑑賞と購入の機会を提供するという。