北斎芸術の真髄に触れる! 代官山 蔦屋書店で限定本『北斎漫画』フェア開催
江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)が絵手本として発行したスケッチ集『北斎漫画』。これを現代に蘇らせた限定本『木版本 北斎漫画』が創業125年を超える版元・芸艸堂によって発売、代官山 蔦屋書店で5月15日までフェアが開催されている。
約3900図にのぼる、膨大なスケッチの集大成『北斎漫画』。これを江戸期と同じ木版摺りで再現したのが限定本『木版本 北斎漫画』だ。
葛飾北斎の真髄である『北斎漫画』は、当時ヨーロッパの画家たちに絶大な影響を与え、その後沸き起こったジャポニスムの熱狂のきっかけとなった。同書は3900にのぼる膨大なスケッチの集大成であり、そのモチーフは各種の職業を網羅した風俗、剣術、相撲、百面相から幽霊妖怪、故事、歴史人物、建築、風景、草花、動物、魚介など幅広いジャンルが描かれてる。
これを創業125年を超える東京の版元・芸艸堂(うんそうどう)が現代に復刻した。蔵に残された『北斎漫画』全434丁の版木を江戸浮世絵の技術を受け継ぐベテラン摺師が丁寧に再摺り。使われた和紙は実に8万枚におよび、薄くて強靭な土佐和紙(須崎半紙)が、1点1点和綴じ製本で仕上げられている。
代官山 蔦屋書店ではこの限定150部の『北斎漫画』を5月15日まで展示・販売。価格は32万4000円(税込)。なお、本書は4月20日にオープンした銀座 蔦屋書店でも取り扱っている。