藤田貴大率いるマームとジプシー、
全国6都市を巡るツアーで過去作を一挙上演!
藤田貴大が脚本・演出を務める演劇団体・マームとジプシーが、今年で結成10周年を迎えるのを機に旧作を一挙に上演。彩の国さいたま芸術劇場を皮切りに、全国6都市を巡演する。
演劇作家・藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める演劇団体として、2007年に結成されたマームとジプシー。作品ごとに出演者とスタッフを集めながら活動し、文学、音楽、ファッションなど演劇以外の分野からも注目を集めている。
藤田の作品は、自身のパーソナルな経験をもとに制作されたものが多く、演出ではシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法を特徴とする。11年には、三連作『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で第56回岸田國士戯曲賞を受賞。音楽家・大友良英や、漫画家・今日マチ子など、様々な分野の作家との共作も行ってきた。
今回のツアーでは、同一テーマの過去作品を3作品ずつ集めて再編集した作品群と、16年にLIMINE0のオープニング作品として発表された『あっこのはなし』を上演。埼玉を皮切りに、藤田の故郷である北海道での公演を含む全国6都市を巡演する。
故郷・北海道伊達市や、区画整理で失われた祖母の家をモチーフとした『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、 そこ、きっと──────』や、「夜・不在」をモチーフに描かれた『夜、さよなら 夜が明けないまま、朝 Kと真夜中のほとりで』などの作品群を通し、マームとジプシーが過去10年で描いてきた風景や時間をたどる。