2021.7.9

約13.4億で落札。ダ・ヴィンチのドローイング《Head of a Bear》がオークション記録を更新

7月8日にクリスティーズ・ロンドンで行われたセールで、レオナルド・ダ・ヴィンチのドローイング《Head of a Bear》が約13億4000万円で落札され、そのドローイングのオークションレコードを更新した。

レオナルド・ダ・ヴィンチ Head of a Bear (C) Christie’s 2021

 レオナルド・ダ・ヴィンチのドローイング《Head of a Bear》が、7月8日にクリスティーズ・ロンドンで行われたセールにて885万7500ポンド(約13億4000万円)で落札され、ダ・ヴィンチのドローイングの新たなオークションレコードを記録した。

 これまでのダ・ヴィンチのドローイングの記録は、2001年にクリスティーズ・ロンドンで810万ポンドで落札された《馬と騎手》だった。今回のドローイングのハンマープライスは750ポンドで、800万〜1200万ポンドの予想落札価格をすこし下回る価格となった。

 淡いピンクベージュの紙に描かれた7センチ四方の本作は、1480年頃に描かれたもので、イギリス王室コレクションとチャッツワースのデヴォンシャー・コレクション以外の個人が所有する8枚のダ・ヴィンチのドローイングのうちの1枚。1860年にクリスティーズで2.5ポンドで売却され、20世紀前半はイギリス人のコレクター、ノーマン・ロバート・コルヴィル大尉のコレクションとなった。

 1937年に初公開されて以来、2011〜12年にロンドン・ナショナル・ギャラリーで開催された「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」をはじめ、ルーヴル・アブダビ、プーシキン美術館、エルミタージュ美術館など世界中の美術館で展示された。