松山智一らがオークション記録を更新。サザビーズがアジア進出50周年を記念して4つのイヴニングセールを開催
アジア進出50周年を記念し、サザビーズ香港が4月5日に4つのイヴニングセールを開催した。パブロ・ピカソや奈良美智、草間彌生などの作品が高額で落札されたいっぽう、松山智一やロイ・ホロウェルが自身のオークションレコードを更新した。
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サザビーズのアジア進出50周年という節目を記念し、4月5日に香港で4つのイヴニングセールが開催された。落札総額は15億2000万香港ドル(約254億円)を記録し、92.4パーセントの落札率を達成した。
セールの幕開けを飾ったのは、近代中国の書画家・張大千(ちょうたいせん)による《Pink Lotuses on Gold Screen》のシングルロットセール。サザビーズ香港がオープンしたのと同じ1973年に描かれたこの作品では、蓮の花が咲き乱れる情景が再現されており、今回は初めてオークションに出品されたという。最終的には2億5165万香港ドル(約42億円)で落札され、画家のオークションにおける過去3番目の高額となった。
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続いて開催された近代美術のイヴニングセールには、サンユー、ザオ・ウーキー、藤田嗣治など東洋人の近代画家から、パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、マルク・シャガールなど西洋の巨匠までの作品が集結した。