2024.9.11

巨匠作品が一堂に。「自然賛歌 美しきバルビゾン派の世界」展が山田養蜂場ギャラリーで開催

株式会社山田養蜂場が、期間限定で山田養蜂場ギャラリーを一般公開。「自然賛歌 美しきバルビゾン派の世界」展を開催する。

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 株式会社山田養蜂場が、期間限定で山田養蜂場ギャラリーを一般公開。「自然賛歌 美しきバルビゾン派の世界」展を開催する。会期は10月5日~10月14日、11月1日~11月10日の20日間。

 本展は、岡山県で初開催される新たな芸術祭 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(9月28日〜11月24日)に合わせて開催されるもの。その中心となるのが、ジャン=フランソワ・ミレーやジャン=バティスト=カミーユ・コロー、ピエール=エティエンヌ=テオドール・ルソーなどバルビゾン派の作品だ。

ジャン=フランソワ・ミレー シャイイ高原の女羊飼いと羊の群れ
ピエール=エティエンヌ=テオドール・ルソー フォンテーヌブローの森(バ・ブレオーの樫の木)

 バルビゾン派とは、1830年頃に現れた、パリ近郊のフォンテーヌブローの森の入口「バルビゾン村」に集い、そこで生きる人々と自然の風景を描いた画家たちのこと。ミレーやコローを代表とするバルビゾン派の創作活動は、従来の画家たちが神話や貴族などを理想的に美しく描いていたフランス絵画に、大きな革新をもたらした。「見たままを描く」という自由な絵画は、その後の印象派へとつながっており、クロード・モネやオーギュスト・ルノワールなどの巨匠たちが生まれるきっかけとなった。 

 バルビゾン派が描く自然や農村の風景は、山田養蜂場がある岡山県鏡野の原風景とも重なる。また、自然主義的、人間主義的なバルビゾン派の画家たちの視点は、山田養蜂場の「一人の人のために」との企業理念に通じるもので、同社はバルビゾン派の充実した絵画コレクションを所蔵している。

ジャン=フランソワ・ミレー 蜜蜂のいる風景
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 小さな水門のある草原
シャルル=エミール・ジャック 月夜の羊飼い(帰路)

 本展では、このバルビゾン派の作品だけでなく、ギュスターヴ・クールベや、モネ、ルノワール、ベルナール・ビュフェなど、写実主義、印象派、エコール・ド・パリなど、フランス絵画を一同に展示。約400点が並ぶ。「森の芸術祭 晴れの国・岡山」とあわせて鑑賞してみてはいかがだろうか。

 なおJALグループ提供のツアーでは、同ギャラリーの入館や山田養蜂場みつばち農園の採蜜体験、「森の芸術祭」鑑賞パスポートなどがセットになったツアーを設定日限定で販売中。詳細はJAL公式サイトから確認してほしい。

キュスターヴ・クールベ ボート遊び(ポドスカーフに乗る女)
クロード・モネ ヴェトゥイユのセーヌ川支流、秋