香取慎吾が語る日本初個展。
「BOUM! BOUM! BOUM!」が豊洲で開幕
香取慎吾の日本初個展となる「サントリー オールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展」が、東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京で3月15日より開幕する。プレス内覧会に登場した香取が本展について語った思いとは?
2018年にフランス・パリのカルーセル・デュ・ルーヴルで初個展「NAKAMA des ARTS」を開催した香取慎吾。その日本初となる大規模個展「サントリー オールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展」が、東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京で開幕した。
プレス向け内覧会に登場した香取は、当日の夜中まで作品を描き続けていたことを明かし、「個展をやるのが夢でしたが、まさかこんなに大きな劇場でやるとは思っていませんでした。一人の男の夢が叶う瞬間を見てもらいたい」と、感銘を受けた様子で本展の実現について語った。
本展会場のIHIステージアラウンド東京は、公演で使われることが多い円形劇場であり、客席が回転するという特殊な場所。展示スペースは、ここのステージに設けられたStage A、B、Cの3部で構成されている。
鑑賞者はまず、座席で映像作品を鑑賞し、その後Stage Aから順に作品を鑑賞するという方法がとられている。この映像は、香取がディレクターと一緒につくったというもの。「絵を見てもらう前の導入として、気持ちを上げてもらいたい。ここはステージなので、幕が開く前のオープニングムービー。いままでライブでやってきたことと同じで、皆さんの気持ちを最高潮まで上げたい」と、その意図を語った。
この映像が終わるとスクリーンが開き、Stage Aが出現する。Stage Aは、「脳」迷路、「心臓」ドーム、「口」アーケードという身体をテーマにした3つのゾーンで構成されており、ステージ中心では、本展のコアとなる巨大な作品《Boum! Boum! Boum!》が存在感を示している。
同作は、香取が心拍を図るデバイスを装着しながら制作した作品で、作品の造形性と、制作時の身体性を同時に表現する意図があったという。
このほか、Stage Aではこれまで香取が「カルティエ ブティック 六本木ヒルズ店」や、香港の街中などで発表してきた作品も展示。ペインティングから立体、映像まで多種多様な作品が並ぶ。
続くStage Bでは、上述のカルーセル・デュ・ルーヴルで開催された初個展「NAKAMA des ARTS」で発表された作品を展示。自身でファッションブランドも手がける香取らしく、衣服を纏ったマネキン群も見ることもできる。
そしてStage Cには、今回が初公開となる作品が一堂に並ぶ。新作は「身体」をテーマにした作品多く、10年分の切った髪を使った作品や、自身の黒目の写真を撮り、その周囲に絵を描いたものなどを披露。
こうして身体を作品のモチーフにする理由について、香取はこう語る。「アイドルは自分が素材です。僕が描く絵も僕がモチーフ。いろんな部分を見てほしいんです」。
3ヶ月という長い会期中、香取は「これからもちょっとずつ絵を描いて足していこうと思います」と、作品を増やしていく考えを明らかにした。「僕のアートには僕がつまっている。より近くに僕を感じてもらえたらなと思います。エンターテインメントとしてこの個展を楽しんでもらえたら」。
膨大な作品群が並ぶ本展。香取の創作活動の幅広さを体感できることだろう。