一歩進んだサステナビリティ、境界なきクリエーション。「ミラノ・デザインウィーク2023」で見えた、優しくポジティブな世界観
イタリア・ミラノで「ミラノ・デザインウィーク2023」(4月17日~23日)が4年ぶりに通常4月の会期で開催された。エネルギーの再利用とリサイクル、再生、持続可能性にフォーカスされた今回のサローネの様子を、ミラノ在住のジャーナリスト・高橋恵がレポートする。
カムバックの「ミラノ・デザインウィーク」が示す一歩先のサステナビリティ
イタリア・ミラノで「ミラノ・デザインウィーク2023」(4月17日~23日)が4年ぶりに通常4月の会期で開催された(昨年は6月に開催)。中核イベントの「第61回ミラノサローネ国際家具見本市(以下、「ミラノサローネ」)」では、38ヶ国の出展者による2000以上の展示が行われ、6日間の会期中に約31万人が来場した。海外からの来場者は65パーセントを占め、コロナ禍以前の盛況を取り戻しつつある。「フオリサローネ」と総称される市内各地で行われる展示やイベントも1000以上開催され、活況を呈した。