ARTISTS
やなぎみわ
Miwa Yanagi
やなぎみわは1967年兵庫県神戸市生まれ。91年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。複数の案内嬢が商業施設内で横たわり、たたずむ様子を撮影した写真シリーズ「エレベーター・ガール」(1994-98)でデビュー。一貫して、現代社会における女性の存在や意識に焦点を当てて制作を行う。代表作に、若い女性たちが思い浮かべる50年後の姿を視覚化した「マイ・グランドマザーズ」シリーズ(2000)、アンデルセン作品やグリム童話に登場する老婆を少女が演じる「フェアリーテール」シリーズ(2004-06)など。2009年に、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表に選出。日本館を芝居小屋に見立て、「フェアリーテール」シリーズから派生した、高さ4メートルにおよぶ女性の肖像写真《ウィンドスウェプト・ウィメン:老少女劇団》や映像作品を出展した。
11年より演劇プロジェクトを本格的に始動。大正期日本における新興芸術運動の揺籃を描いた『1924』の三部作「Tokyo-Berlin」「海戦」「人間機械」(2011-12)、明治後期のパノラマ館を舞台にした『パノラマ』(2012)を美術館と劇場で上演した。あいちトリエンナーレ2013で、「声」をテーマとした『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』を上演し、15年にアメリカ、カナダで公演。横浜トリエンナーレ2014での『日輪の翼』(原作=中上健次)の野外公演をきっかけに「ステージトレーラープロジェクト」を立ち上げ、日本各地を巡った。
東日本大震災以降、福島県で「日本神話と桃」をテーマとした写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」(2016〜)を開始。19年の大規模個展「やなぎみわ展 神話機械」(高松市美術館ほか)で初公開した。同展では、マシンを導入した「動き回る小型劇場」やパフォーマンスを展開し、美術と機械工学、舞台芸術の交差を試みた。そのほかの主な個展に、「マイ・グランドマザーズ」(東京都写真美術館、2009)、「婆々娘々!(ポーポーニャンニャン)」(国立国際美術館、大阪、2009)、「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」(原美術館、東京、2005)、「MIWA YANAGI」(グッゲンハイム美術館、ベルリン、2004)など。
11年より演劇プロジェクトを本格的に始動。大正期日本における新興芸術運動の揺籃を描いた『1924』の三部作「Tokyo-Berlin」「海戦」「人間機械」(2011-12)、明治後期のパノラマ館を舞台にした『パノラマ』(2012)を美術館と劇場で上演した。あいちトリエンナーレ2013で、「声」をテーマとした『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』を上演し、15年にアメリカ、カナダで公演。横浜トリエンナーレ2014での『日輪の翼』(原作=中上健次)の野外公演をきっかけに「ステージトレーラープロジェクト」を立ち上げ、日本各地を巡った。
東日本大震災以降、福島県で「日本神話と桃」をテーマとした写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」(2016〜)を開始。19年の大規模個展「やなぎみわ展 神話機械」(高松市美術館ほか)で初公開した。同展では、マシンを導入した「動き回る小型劇場」やパフォーマンスを展開し、美術と機械工学、舞台芸術の交差を試みた。そのほかの主な個展に、「マイ・グランドマザーズ」(東京都写真美術館、2009)、「婆々娘々!(ポーポーニャンニャン)」(国立国際美術館、大阪、2009)、「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」(原美術館、東京、2005)、「MIWA YANAGI」(グッゲンハイム美術館、ベルリン、2004)など。