EXHIBITIONS
フェルメールと17世紀オランダ絵画展
特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が大阪市立美術館に巡回。ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》の修復後の姿を公開する。
17世紀のオランダ絵画の巨匠ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したと言われる初期の傑作だ。本作品は、1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明し、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきた。しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が2019年に発表され、長い修復作業を経て、2021年9月に画家が描いた当初の姿が初めて披露された。
本展では、《窓辺で手紙を読む女》の修復過程を紹介する資料とともに、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドが完全に姿を現した本作の当初の姿を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館の初披露に次いで公開。所蔵館以外では世界初公開となる。
この絵画の修復にあたり、1日に1〜2平方センチメートルという極めて狭い作業領域しか進められず、絵画修復師にとっては並外れた大変な作業だったという。会場では、上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々にキューピッドが姿を現していく修復の過程を、映像やパネルなどによって紹介する。
さらに本展では、ドレスデン国立古典絵画館が誇る絵画コレクションが来日。レンブラント、メツー、ファン・ライスダールら、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示される。
17世紀のオランダ絵画の巨匠ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したと言われる初期の傑作だ。本作品は、1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明し、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきた。しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が2019年に発表され、長い修復作業を経て、2021年9月に画家が描いた当初の姿が初めて披露された。
本展では、《窓辺で手紙を読む女》の修復過程を紹介する資料とともに、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドが完全に姿を現した本作の当初の姿を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館の初披露に次いで公開。所蔵館以外では世界初公開となる。
この絵画の修復にあたり、1日に1〜2平方センチメートルという極めて狭い作業領域しか進められず、絵画修復師にとっては並外れた大変な作業だったという。会場では、上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々にキューピッドが姿を現していく修復の過程を、映像やパネルなどによって紹介する。
さらに本展では、ドレスデン国立古典絵画館が誇る絵画コレクションが来日。レンブラント、メツー、ファン・ライスダールら、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示される。