EXHIBITIONS

企画展 「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良」

佐藤忠良 帽子・夏 1972 ブロンズ 宮城県美術館蔵 photo ©︎佐々木香輔

佐藤忠良 足なげる女 1957 ブロンズ 宮城県美術館蔵  photo ©︎佐々木香輔

佐藤忠良  おおきなかぶ 絵本原画 26 – 27頁 1962年5月刊 紙、水彩、インク、コンテ、鉛筆 宮城県美術館蔵
photo ©︎佐々木香輔 前期後期で場面替え 本図は後期展示

 神奈川県立近代美術館 葉山で、企画展 「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良」が開催されている。

 佐藤忠良(1912〜2011)は東京美術学校で彫刻を学び、新制作派協会を基点に一貫して具象彫刻の道を歩んだ。また、力強く現実感をたたえた素描力を生かし、絵本や挿絵でも広く活躍しており、いまなお読み継がれるベストセラー絵本 『おおきなかぶ』の絵を手がけている。

 本展は傑作として知られる彫刻《群馬の人》や《帽子・夏》といった各年代の代表作を制作年順に紹介するとともに、佐藤が蒐集し生涯手元においた西洋美術のコレクションを手がかりとして、その創造の秘密に迫る。