ディノス・チャップマン 「ƎVƎI⅃Ǝꓭ」

　タカ・イシイギャラリー 前橋で、ディノス・チャップマンによる個展 「ƎVƎI⅃Ǝꓭ」が開催されている。

　ディノス・チャップマンは1962年ロンドン生まれ。ロサンゼルス在住。1988〜1990年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート在籍。近年の個展に、 「Blood Shit + Fluff」（One Trick Pony、ロサンゼルス、2021）、 「Just the End of the World Again」（Ratio 3、サンフランシスコ、2022）など。チャップマン兄弟として、世界各地の主要な美術館とギャラリーで作品を展示。ヒューストン美術館、クンストパラスト、ニューヨーク近代美術館、パラッツォ・グラッシ、テート・ギャラリーなどが作品を収蔵。

　アーティストとしての地位を確立して30年余り、チャップマンは弟ジェイクとのコラボレーションで広く知られてきた。2021年からは単独でも制作をはじめ、ゴヤのエッチングなどの美術史、ソーシャル・コメンタリー、言葉遊びや人間存在の不合理といった長年の関心をおもにペインティングとドローイングによって探求し続けている。

　本展は、5月7日にオープンした複数のギャラリーとレストラン、住居が一体となった複合施設 「まえばしガレリア」内のタカ・イシイギャラリー 前橋での初めての展覧会となっている。前橋市の新しいアートスポットと併せて楽しむことができる。