EXHIBITIONS

面構 片岡球子展 たちむかう絵画

2023.06.03 - 07.17

片岡球子 面構 国貞改め三代豊国 1976 神奈川県立近代美術館蔵

片岡球子 面構 浮世絵師歌川国芳と浮世絵研究家鈴木重三先生 1988 北海道立近代美術館蔵

片岡球子 面構 足利尊氏 1966 神奈川県立近代美術館蔵

片岡球子 面構 狂言作者河竹黙阿弥・浮世絵師三代豊国 1983 神奈川県立近代美術館蔵

 岩手県立美術館で 「面構 片岡球子展 たちむかう絵画」が開催される。

 片岡球子は、1905年北海道札幌市に生まれ、女子美術専門学校を卒業後、神奈川県で高等小学校に勤務する傍ら創作を続けた。25歳のとき院展に初入選、のちに同人へと推挙され、日本画家としての地位を確立した片岡が、61歳で愛知県立芸術大学の教授に就任し、若い学生とともに新たな日本画を目指す決意のもと制作を開始したのが 「面構」シリーズだ。

 以降2004年まで38年間描き続けた、彼女のライフワークともいえる同シリーズは、将軍・足利尊氏や浮世絵師・葛飾北斎など、様々な歴史上の人物を片岡独自の解釈で表現した作品群。本展ではシリーズ作品43点に加え、初公開の小下図もあわせて紹介し、その制作の軌跡を辿る。