EXHIBITIONS
瀧本幹也 写真展「LUMIÈRE / PRIÈRE」
代官山ヒルサイドフォーラムで瀧本幹也の写真展「LUMIÈRE / PRIÈRE」が開催される。
瀧本幹也は1974年生まれ。藤井保に師事したのち、98年に写真家として独立する。以後、広告写真やCM 映像をはじめ国内外での作品発表や出版など、幅広く活動を続ける。また、写真と映像で培った経験と表現者としての視点が評価され、是枝裕和監督作『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』で撮影を務める。
2020年初頭、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によって、人々は他者との接触を極端に減らし、自宅などの限られた空間に閉じこもることを余儀なくされた。写真とともに生きてきた瀧本も、多くの関係者が関わる仕事が軒並みストップしてしまったことはもちろん、それまでの作品づくりのように世界各地に飛び、大がかりな撮影もできなくなった。
そんなとき、偶然目にした野に咲く菜の花が目に留まり、その内部に息づく「小宇宙」を探求すべく、小型カメラひとつで野の草花を見つめたシリーズ「LUMIÈRE(フランス語で「光」)」の制作を始める。そのいっぽう、20年秋に京都で国際写真祭に参加した瀧本は「円融」(仏語。すべての事物が完全に溶けあい、互いに妨げないこと)という言葉に出会う。人気がなくなり、静寂のなかにたたずむ古都の寺社を訪れたとき、過去から現在、そして未来へと脈々と続いてゆく時の流れに自らも連なっていることを感じ、その連なりをとらえるべく、寺院を歩いて巡りながら撮影したシリーズが「PRIÈRE(フランス語で「祈り」)」に結実した。
本展では、惑星や宇宙、生命に魅了され表現してきた写真家が、写真を撮る歓びを再認識して生み出した2つの新作を紹介する。
瀧本幹也は1974年生まれ。藤井保に師事したのち、98年に写真家として独立する。以後、広告写真やCM 映像をはじめ国内外での作品発表や出版など、幅広く活動を続ける。また、写真と映像で培った経験と表現者としての視点が評価され、是枝裕和監督作『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』で撮影を務める。
2020年初頭、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によって、人々は他者との接触を極端に減らし、自宅などの限られた空間に閉じこもることを余儀なくされた。写真とともに生きてきた瀧本も、多くの関係者が関わる仕事が軒並みストップしてしまったことはもちろん、それまでの作品づくりのように世界各地に飛び、大がかりな撮影もできなくなった。
そんなとき、偶然目にした野に咲く菜の花が目に留まり、その内部に息づく「小宇宙」を探求すべく、小型カメラひとつで野の草花を見つめたシリーズ「LUMIÈRE(フランス語で「光」)」の制作を始める。そのいっぽう、20年秋に京都で国際写真祭に参加した瀧本は「円融」(仏語。すべての事物が完全に溶けあい、互いに妨げないこと)という言葉に出会う。人気がなくなり、静寂のなかにたたずむ古都の寺社を訪れたとき、過去から現在、そして未来へと脈々と続いてゆく時の流れに自らも連なっていることを感じ、その連なりをとらえるべく、寺院を歩いて巡りながら撮影したシリーズが「PRIÈRE(フランス語で「祈り」)」に結実した。
本展では、惑星や宇宙、生命に魅了され表現してきた写真家が、写真を撮る歓びを再認識して生み出した2つの新作を紹介する。