EXHIBITIONS

篠原希 個展

2025.02.07 - 03.01

篠原希 蹲壺 110 × 130 mm

 WADA GAROU TOKYO Lab.で、篠原希による個展が開催されている。

 篠原は1972年大阪府生まれ。陶郷信楽を拠点に活動。自作で築いた穴窯を主に使用し、陶土の魅力を引き出す。現代の薪窯焼成を追求している。1991年より古谷信男に師事した後、1998年に滋賀県立信楽窯業技術試験場釉薬科を修了。1999年より独立し、現在るまで全国の各地で個展を開催、グループ展に参加している。2007年、経済産業大臣指定信楽焼伝統工芸士に認定。2012年に第23回秀明文化基金賞を受賞。2019年にスタンフォード大学、ユタ州立大学でワークショップ、トレインキルン焼成に参加。

 30年以上にわたり信楽を拠点に活動を続ける篠原は、土と炎の可能性を探求し続けてきた。「炎に強く熔ない信楽の土を熔かすとどうなるか」をテーマに、土そのものが持つ力を引き出す作品を制作。その特徴的な色彩と不規則な輪郭は、人間の手と自然の力、素材との対話の結果として生まれている。信楽の土の特性と作家の探究心が生み出す新たな可能性を堪能してほしい。