EXHIBITIONS

原裕子「むこうがわを視る」

OFS GALLERY
2025.02.13 - 02.24

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 OFS GALLERYで、原裕子による個展「むこうがわを視る」が開催されている。

 人間が自然に対して抱く畏怖や憧憬の念をテーマに、「やきもの」を用いて作品をつくり上げる原。制作において、原は一貫して「儚さ」というキーワードにもとづき、陶土以上に柔らかさを感じる素材を求めた。シャモットという砂状の素材を用い、独自に編み出した技法で作品を形にしている。原は、シャモットを自身にとっての「素粒子」ととらえ、それを通じて時の質量を表現している。

 本展では、2018年の「白金五丁目アワード」を受賞した後に、パンデミックを契機に制作を始めた「窓」シリーズを中心に、窓越しに垣間見る自然の「横顔」をテーマにした新作を展示している。