EXHIBITIONS
吉田克朗
cut-off
1968年〜70年代にかけ、木材や鉄板、石や紙といった素材を組み合わせた立体作品を発表した、「もの派」の作家、吉田克朗。「第8回現代日本美術展」(東京都美術館、1968)、「現代美術の動向」(京都国立近代美術館、1969)や「現代美術の一断面」(東京国立近代美術館、1970)など、戦後の現代美術の状況を見せる重要な展覧会に出品した。
また、同時期に風景や人物のスナップ写真を使ったシルクスクリーンやフォトエッチングに取り組み、「第1回ソウル国際版画ビエンナーレ」(徳寿宮現代美術館、1970)では大賞を受賞。80年代からは絵画の制作を始め、人体の一部をモチーフにした《かげろう》シリーズや直接手で描いた《触》シリーズを手がけるなど、99年に亡くなるまで新しい世界を見せるための挑戦を続けた。
本展では、2000年以降、欧米などで盛んに研究が行われる戦後日本美術の動向のひとつに注目。「もの派」を問い直した展覧会「Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha」(Blum & Poe / Gradstone Gallery、2012)にも出品された《Cut-off 18》を展示するほか、写真を使ったシルクスクリーンの初期作、絵画作品も一部を紹介し、立体と平面という2つの表現を通じて吉田が追い求めたテーマを検証する。
また、同時期に風景や人物のスナップ写真を使ったシルクスクリーンやフォトエッチングに取り組み、「第1回ソウル国際版画ビエンナーレ」(徳寿宮現代美術館、1970)では大賞を受賞。80年代からは絵画の制作を始め、人体の一部をモチーフにした《かげろう》シリーズや直接手で描いた《触》シリーズを手がけるなど、99年に亡くなるまで新しい世界を見せるための挑戦を続けた。
本展では、2000年以降、欧米などで盛んに研究が行われる戦後日本美術の動向のひとつに注目。「もの派」を問い直した展覧会「Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha」(Blum & Poe / Gradstone Gallery、2012)にも出品された《Cut-off 18》を展示するほか、写真を使ったシルクスクリーンの初期作、絵画作品も一部を紹介し、立体と平面という2つの表現を通じて吉田が追い求めたテーマを検証する。