EXHIBITIONS

藤村龍至展

ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用

2018.07.31 - 09.30

© Gottingham

© Gottingham

すばる保育園 © Takumi Ota

すばる保育園 © Takumi Ota

 単純な形状を出発点とし、細かな与条件を一つひとつ反映しながら、多数の模型で比較・検討を重ねていく独自の設計手法「超線形設計プロセス」を展開してきた藤村龍至の展覧会が開催される。

 藤村は1976年生まれ。2005年より藤村龍至建築設計事務所(現RFA)を主宰。主な建築作品に《すばる保育園》(2018)、《つるがしま中央交流センター》(2018)、《OM TERRACE》(2017)ほか。著書に『批判的工学主義の建築』(NTT出版、2014)、『プロトタイピング—模型とつぶやき』(LIXIL出版、2014)。近年では評論活動や教育活動に加え、超高齢化する郊外ニュータウンや老朽化した中心市街地の再生、日本列島の将来像の提言など、現代に即した開かれた建築を模索し、多様なプロジェクトに取り組む。

 本展では、地元市民の意見を取り入れながら完成させたJR大宮駅前の公共施設《OM TERRACE》をはじめ、各プロジェクトで実際に使用した300余りの模型群や、数千にもおよぶ画像をAIに学習させデザインした椅子。さらに施工風景を含むタイムラプス映像など、かたちが生み出されるプロセスを通じて、藤村の理念と実践を紹介する。