EXHIBITIONS
第18回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展
中野泰輔展「HYPER / PIP 」
身近な人物が、自分にはない願望を当たり前に抱いていることに衝撃を受け制作した作品《Hyper≠Linking with...》で、第18回写真「1_WALL」グランプリ受賞を果たした中野泰輔。審査員からは、「絶望し悲観的になるのではなく、衝撃を受けた体験を客観視し作品へ昇華した」と高く評価された。
本展では、家族や恋人といった身近な人物の「欲望」をテーマに、幻想的な色彩の写真を発表。写真の上にゼリー状の膜を張り独自のイメージをつくり上げる作品は、人々を第三者的な視点でとらえ写し出す。
中野にとって他者の欲望を知ることは、人間の知られざる顔に出会う体験でもあると言う。それは、世界は場所・時間・ジェンダー・年齢などで簡単に区切ることはできず、ひとりの人間には想像を超えた多様な側面があることを示唆している。
会期中には、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲をゲストに迎え、写真と言語の関係性について語るトークイベントを実施。グランプリ受賞から1年を経て、中野が見せる次の展開に注目したい。
本展では、家族や恋人といった身近な人物の「欲望」をテーマに、幻想的な色彩の写真を発表。写真の上にゼリー状の膜を張り独自のイメージをつくり上げる作品は、人々を第三者的な視点でとらえ写し出す。
中野にとって他者の欲望を知ることは、人間の知られざる顔に出会う体験でもあると言う。それは、世界は場所・時間・ジェンダー・年齢などで簡単に区切ることはできず、ひとりの人間には想像を超えた多様な側面があることを示唆している。
会期中には、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲をゲストに迎え、写真と言語の関係性について語るトークイベントを実施。グランプリ受賞から1年を経て、中野が見せる次の展開に注目したい。