EXHIBITIONS

H.R.GIGER×SORAYAMA

心斎橋PARCO EVENT HALL(心斎橋PARCO 14階)
2021.01.23 - 02.07

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

「H.R.GIGER x SORAYAMA」(PARCO EVENT HALL、大阪、2021)展示風景 © Estate of HR Giger © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA

 空山基とH.R.ギーガーの2人展「H.R.GIGER×SORAYAMA」が心斎橋PARCOに巡回。本展は、NANZUKAとイタリアのアートマガジン『KALEIDOSCOPE』編集長のアレッシオ・アスカーリとの共同キュレーションで開催される。

 人体と機械の美しさを追求し続ける空山。代表作の「Sexy Robot」シリーズ(1978〜)は、輝かしいクロムメタルで覆われたエロティックなアンドロイドが、1983年に出版された画集『Sexy Robot』(玄光社)で初めて紹介され、コレクターの間でカルト的な存在となっている。99年にはソニーのペットロボット「AIBO」のコンセプトデザインを担当。幅広い作品を通して、国内外で伝説的なアーティストとしての地位を確立する。

 ギーガーは、スイスのシュルレアリスムの画家、彫刻家、舞台美術のデザイナー。生体機械的な生物や地球外的風景、不穏で性的な装置を描くことで知られており、50年以上にわたるキャリアのなかで、家具、映画用小道具、版画、絵画、彫刻など、じつに多様なメディアの制作に時間を費やした。その創造性はリドリー・スコットの映画『エイリアン』(1979)のコンセプトデザインで最高潮に達し、同作品はアカデミー賞において視覚効果賞を受賞。ギーガーの圧倒的な死と未来の世界観が、突如世に知れ渡ることとなった。

 それぞれのキャリアを築いた空山とギーガー。両者ともに70〜80年代にかけて、エアブラシペインティングのマスターとして世に現れ、伝統的なアートの世界の境界を越えた影響力をもつクリエーターとなり、そして商業美術と個人表現の関係を曖昧にしてきた。2人の芸術性の中心には共通して、「AI」「永遠の命」「有機と装置の融合」への執拗な探究が存在している。

 本展では、空山とギーガーの、60年代後半から近年までの絵画や彫刻作品を一堂に展示。空間デザインは、アーティスト・YOSHIROTTEN率いる「YAR」が担当する。

 また本展の開催にあたって、KALEIDOSCOPEによる展覧会カタログも出版。同書には、アレッシオ・アスカーリらによるテキストや、空山へのインタビュー、またハンス・ウルリッヒ・オブリストとパトリック・フレイによるギーガーへのインタビューなどが収録される。

※感染症拡大防止などの観点から内容に変更が生じる場合あり。最新情報は公式ウェブサイトにて要確認。