EXHIBITIONS
開館20周年記念 菅木志雄展〈もの〉の存在と〈場〉の永遠
日本現代美術を代表する作家のひとり・菅木志雄。出身地にある岩手県立美術館で開催される「開館20周年記念 菅木志雄展〈もの〉の存在と〈場〉の永遠」は、半世紀以上にわたる菅の仕事を、様々な手法の作品約120点により通覧する。
菅は1944年岩手県生まれ、静岡県在住。64年に多摩美術大学絵画科に入学し、在学中は斎藤義重教室で学んだ。60年代末〜70年代の日本に起きた美術動向「もの派」の作家として知られ、もの派の活動が終息した後も様々な手法による作品を発表し続けてきた。今日まで日本の現代美術をリードしてきた菅の活動は、近年海外でも高く評価されている。
菅の作品は、並べる、曲げるといったシンプルな行為を加えながら、石や木、金属などの日常的な素材を空間に置いたり組み合わせたりすることによって、素材同士や置かれた場所、さらには人との関係性を考えさせるもの。既成概念を取り払い、独自の哲学のもと、「もの」と「場」の本質を掘り下げることで、従来の美術の在り方を根本から問い直した。そして、この制作姿勢はもの派の頃より現在まで変わることなく続いてる。
本展では、過去に岩手で発表された作品や今回のための最新作も交え、インスタレーション、レリーフ、ドローイング、写真、アクティヴェイション(またはイヴェント。作家によるパフォーマンス)の記録映像などを展示。多岐に及ぶ約120点の作品を、10年毎の時代に区分し通覧しながら、菅の半世紀以上にわたる制作活動を振り返る。
同館の開館20周年記念ともなる本展は、展示室内だけでなく、グランド・ギャラリー、屋外展示スペースなど全館で展開される。いつもの美術館の空間が菅作品の「場」となり、新たな風景を見せることになるという。
菅は1944年岩手県生まれ、静岡県在住。64年に多摩美術大学絵画科に入学し、在学中は斎藤義重教室で学んだ。60年代末〜70年代の日本に起きた美術動向「もの派」の作家として知られ、もの派の活動が終息した後も様々な手法による作品を発表し続けてきた。今日まで日本の現代美術をリードしてきた菅の活動は、近年海外でも高く評価されている。
菅の作品は、並べる、曲げるといったシンプルな行為を加えながら、石や木、金属などの日常的な素材を空間に置いたり組み合わせたりすることによって、素材同士や置かれた場所、さらには人との関係性を考えさせるもの。既成概念を取り払い、独自の哲学のもと、「もの」と「場」の本質を掘り下げることで、従来の美術の在り方を根本から問い直した。そして、この制作姿勢はもの派の頃より現在まで変わることなく続いてる。
本展では、過去に岩手で発表された作品や今回のための最新作も交え、インスタレーション、レリーフ、ドローイング、写真、アクティヴェイション(またはイヴェント。作家によるパフォーマンス)の記録映像などを展示。多岐に及ぶ約120点の作品を、10年毎の時代に区分し通覧しながら、菅の半世紀以上にわたる制作活動を振り返る。
同館の開館20周年記念ともなる本展は、展示室内だけでなく、グランド・ギャラリー、屋外展示スペースなど全館で展開される。いつもの美術館の空間が菅作品の「場」となり、新たな風景を見せることになるという。