EXHIBITIONS
注目作家紹介プログラム チャンネル12
飯川雄大 デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース
兵庫県立美術館がいま注目したい作家を紹介する展覧会シリーズ「注目作家紹介プログラム チャンネル」の12回目は、アーティストの飯川雄大を迎えた「デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」を開催する。
飯川は1981年兵庫県生まれ。2003年に成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラスを卒業。現在は兵庫県を拠点に活動し、人の認識の不確かさや、社会で見過ごされた存在に注目する作品をつくってきた。
飯川が2007年から継続しているシリーズ「デコレータークラブ」は、世界中の海に生息し、周辺の環境に擬態する性質を持った「蟹(Decorator Crab)」から着想したプロジェクト。何かわからないものを見つけた時の驚きを他者に伝えることの難しさになぞらえ、認識と現実の間にあるズレを可視化する実践を続けている。
この他、写真に収めたくても全貌を写すことができない《ピンクの猫の小林さん》(2016〜)、鑑賞者の行為によって別の空間に新しい出来事を起こす《0人もしくは1人以上の観客に向けて》(2019〜)など、飯川は美術鑑賞のルールを利用して新たな体験を生み出している。
本展「デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」は、鑑賞の方法を刷新し、美術館あるいは観客を拡張していくことを試みる。展覧会の全容すらとらえがたく、伝えるのが困難だからこそ誰かに伝えたくなるような稀有な機会。会期中には、作家自ら案内する鑑賞ツアーなどのイベントも開催予定だ。
飯川は1981年兵庫県生まれ。2003年に成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラスを卒業。現在は兵庫県を拠点に活動し、人の認識の不確かさや、社会で見過ごされた存在に注目する作品をつくってきた。
飯川が2007年から継続しているシリーズ「デコレータークラブ」は、世界中の海に生息し、周辺の環境に擬態する性質を持った「蟹(Decorator Crab)」から着想したプロジェクト。何かわからないものを見つけた時の驚きを他者に伝えることの難しさになぞらえ、認識と現実の間にあるズレを可視化する実践を続けている。
この他、写真に収めたくても全貌を写すことができない《ピンクの猫の小林さん》(2016〜)、鑑賞者の行為によって別の空間に新しい出来事を起こす《0人もしくは1人以上の観客に向けて》(2019〜)など、飯川は美術鑑賞のルールを利用して新たな体験を生み出している。
本展「デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」は、鑑賞の方法を刷新し、美術館あるいは観客を拡張していくことを試みる。展覧会の全容すらとらえがたく、伝えるのが困難だからこそ誰かに伝えたくなるような稀有な機会。会期中には、作家自ら案内する鑑賞ツアーなどのイベントも開催予定だ。