「NEZUCAFÉ」から「HARIO CAFE」まで。都内で行くべきミュージアムカフェ・レストラン10選
「NEZUCAFÉ」など東京都内にある定番のミュージアムカフェから、「カフェ ヴァローリス」や「HARIO CAFE」など新たにオープンしたミュージアムカフェまで、そのなかからとくに注目したいところを「青い日記帳」主宰の中村剛士がピックアップしてお届けする。
定番のミュージアムカフェ5選
「NEZUCAFÉ」(根津美術館)
2009年に建築家、隈研吾により全面リニューアルを果たした根津美術館の庭園内に建てられた「NEZUCAFÉ」。青山にいるとは思えない豊かな自然と静けさの中で、美術鑑賞の余韻にゆったりと浸れる極上空間です。嘗て根津家が家族団欒のひと時を楽しんだサンルーム(初代根津嘉一郎の私邸)があった場所に建てられたカフェ店内には、当時使用していた暖炉をそのまま内装に取り込まれています。三方をガラスに囲まれたとても開放的なカフェからは四季折々に移り変わる景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。カップをはじめ至るところに「燕子花」のデザインが施されています。またミートパイは絶品です(カフェのみの利用不可)。
※NEZUCAFÉの利用は美術館入館者に限られます。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、美術館は現在オンライン日時予約制です。
住所:東京都港区南青山6-5-1
営業時間:10:00〜16:30(L.O. 16:00)
定休日:美術館開館中の月(祝日の場合は開館し翌日休)、展示替え休館期間
電話番号:03-3400-2536
「Cafe 椿」(山種美術館)
千代田区三番町から2009年に現在の広尾に移り新装オープンした際に併設された「Cafe 椿」。店名は山種美術館が所蔵する速水御舟《名樹散椿》(重要文化財)からのネーミング。ミュージアムカフェのなかでひと際高い人気を誇り、SNSでも多く目にする機会があるのは、展覧会ごとの日本画をモチーフにしたオリジナルの和菓子を提供しているからです。青山の老舗菓匠「菊家」と学芸員が手を携えつくりあげる特製和菓子は目にも口もそして心も喜ばせてくれる絶品です。リピート率の高い美術館であるため、いつ来ても新しいメニューがあるようにと努めています。また和菓子に合う少し濃い目の「京都スマート珈琲」が飲めるのも魅力です(カフェのみの利用可能)。
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
営業時間:10:30〜(L.O.16:30)
定休日:月(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
電話番号:090-5202-7887
「SeTaBi Café (セタビカフェ)」 世田谷美術館
都心のオアシス的存在の砧公園の自然を満喫できる世田谷美術館地下1階にあるSeTaBi Café(セタビカフェ)。地下といっても開放感のある開かれたカフェテリアで、テラス席もありお天気の良い日は砧公園を訪れたカップルや家族連れで賑わっています。美術館に入館しなくても利用できる点も人気のひとつで、ミュージアムカフェでは珍しくペット連れでも利用可能です(テラス席のみ)。名物のガレットは絶品で是非一度は食べたい看板メニューです。豊富なランチメニューや、ベルギービールのヒューガルデンやニュートン(青りんごビール)も提供しており緑豊かな砧公園でゆったりとした時間を過ごせる穴場的なカフェです。なお、世田谷美術館には本格フレンチが楽しめるレストラン「ル・ジャルダン」も併設されておりこちらもおススメです。
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
営業時間:10:00〜18:00(L.O. 17:30)
定休日:月
電話番号:03-3416-2250