アラン・カプローやジョージ・マチューナスも。うらわ美術館で「本をめぐるアート」のコレクション展が開催
「美術への挑戦 1960’s–80’s:秘蔵されていたアート・ブック」が、うらわ美術館で開催される。同館珠玉のコレクションである「本をめぐるアート」が見せる世界とは? 会期は11月17日〜2019年1月14日。
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うらわ美術館は、さいたま市ゆかりのアーティストの作品を所蔵するとともに「本をめぐるアート」というユニークな収集を行ってきた。「美術への挑戦 1960’s–80’s:秘蔵されていたアート・ブック」と題された本展は、初公開となる作品を中心に構成。
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1950年代半ばから、既存の美術制度や概念に対する疑問が顕在化しつつあった。そのなかでオルタナティブな表現の場としてアーティストたちが着目したのが、簡易な出版物。彼らは豊かな発想力やユーモアによって、アーティストブックや雑誌、エフェメラ等、多くの出版物を制作・発行した。
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本展では500点を超えるコレクションを通して、1960年代から80年代まで出版物に取り組んだアーティストたちの動きを追う。出展作家にクレス・オルデンバーグ、エドワード・ルシェ、ソル・ルウィット、ジョージ・マチューナス、ラ・モンテ・ヤングなど、ポップ・アートやミニマリズム、前衛音楽の面々が名を連ねる。
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いまでも気軽にアイデアを実現できるメディアとして制作される、アート・ブック。工夫を凝らした仕掛けや装丁のみならず、60年代から80年代に本という場で行われていた「美術への挑戦」を発見したい。