ル・コルビュジエから白髪一雄まで、今週末に見たい3つの展覧会
5月19日までに終了する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。
ル・コルビュジエの原点にフォーカスする初の大規模個展。「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ― ピュリスムの時代」(国立西洋美術館)
20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965)。その1920年代の活動「ピュリスム(純粋主義)」にフォーカスした初の大規模展覧会「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」が、5月19日に閉幕する。
絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど約10年間の多様な活動を振り返る本展は、建築家としてのル・コルビュジエがいかに形成されてきたのかを、自身が設計した国立西洋美術館で見ることができる貴重な機会でもある。壁に並んだ絵を見るだけでなく、絵と建築の関係もじっくり体験してほしい。
会期:2019年2月19日~5月19日
会場:国立西洋美術館 本館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9:30~17:30(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料
「もの派」に続く「単色画」の系譜。「河鍾賢」(BLUM & POE)
絵具の持つ物質性やキャンバスの可能性を追求し、「もの派」の影響を受けた韓国の「単色画」の旗手としても知られる、韓国現代美術を代表する作家・河鍾賢(ハ・ジョンヒョン)。その個展が、東京・原宿のBLUM & POEで開催中だ。
本展で河は、鮮やかな色彩を用いて描かれた新作・近作から構成される「接合」シリーズを発表。また、白い絵具で描かれた表面を火にかざし、白から焦げた灰色へと変化したところを水平・垂直に削り出した作品も展示される。
アジアで検証が続くの系譜をたどるとともに、河の新たな試みにも注目したい。
会期:2019年3月23日〜5月18日
会場:BLUM & POE
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森5F
電話番号:03-3475-1631
開館時間:11:00〜19:00
休廊日:日、月、祝
大作を含めた1980〜90年代の作品群が集結。「白髪一雄展」(ファーガス・マカフリー東京)
素足を絵筆代わりに用いる「フット・ペインティング」という独自の制作スタイルで、絵画の新たな領域を切り拓いたアーティスト・白髪一雄。そんな白髪の都内では10年以上ぶりとなる個展が、青山のファーガス・マカフリー東京で開催中だ。
本展では、身体の運動性を感じさせる力強くキャンバス作品と、紙に描き、それをキャンバスにマウントした油彩の大作を含めた1980〜90年代の作品群を通覧することができる。
会期:2019年3月23日〜5月18日
会場:ファーガス・マカフリー東京
住所:東京都港区北青山3-5-9
電話番号:03-6447-2660
開館時間:11:00〜19:00
休廊日:日、月、祝