美術館で遊ぶ、街を探検する。東京都現代美術館で「あそびのじかん」「MOTサテライト2019 ひろがる地図」が開催へ
東京都現代美術館では、夏休みの時期にあわせてふたつの展覧会が開催される。「あそびのじかん」(7月20日~10月20日)では、「遊び」をテーマに6組の作家を紹介。「MOTサテライト2019 ひろがる地図」(8月3日~10月20日)では、リニューアル後の同館をメイン会場として、清澄白河のカフェや店舗ほか7箇所で展示を見ることができる。
東京都現代美術館では夏休みの時期にあわせ、「あそびのじかん」「MOTサテライト2019 ひろがる地図」のふたつの展覧会が開催される。
「あそびのじかん」では、従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけとしての「遊び」に焦点を当て、6組の作品を紹介。体験型作品では実際に遊ぶことができるほか、アーティストと触れ合う様々なプログラムも実施される。
本展は、開発好明による受験戦争のプレッシャーを表現した巨大なタンスの壁《受験の壁》からスタート。「言葉」との関わりを軸に活動を行うユニット・TOLTA(トルタ)は、言葉が書かれた積み木を組み合わせ、文章をつくって遊べる作品《ポジティブな呪いのつみき》を発表する。
加えて、SNSのグループチャットを遊び場に作品を展開するハンバーグ隊、選択肢によってエンディングが複数存在するゲームに着想を得たインスタレーションを発表するうしお、そして野村和弘、タノタイガが参加。
また同時期には、休館中にスタートし今年で4回目を迎える「MOTサテライト」が開催。今回は「地図」をテーマに、メイン会場の館内のほか、清澄白河エリアのカフェや店舗など7ヶ所で作品を見ることができる。
本展には、空想地図作家として活動する今和泉隆行[地理人]や、実際に街中を歩き、目印を見つけながらプレイする作品《演劇クエスト》を発表するorangcosong+進士遙などが参加。また、同館のコレクションや歴史的・民族学的な視点でセレクトした地図もあわせて展示される。
下町や水辺の風景に加えて、近年ではカフェやギャラリーもにぎわいを見せる清澄白河エリア。美術館を出た後も、新旧の文化が交わる街の探検を楽しんでみてはいかがだろうか。