港まちで音楽とアートに出会う。「アッセンブリッジ・ナゴヤ 2019」現代美術展に碓井ゆい、青崎伸孝、折元立身らが参加
名古屋の港まちを舞台に、今年で4回目を迎えるフェスティバル「アッセンブリッジ・ナゴヤ」が今年も開催される。同フェスティバルは音楽とアートの2つを柱に、公演や展示に加えてワークショップや公募によるレジデンス・プログラムなど多彩なプログラムを開催。会期は9月7日〜11月10日。
名古屋の港まちを舞台としたアートイベント「アッセンブリッジ・ナゴヤ」が、今年も開催される。2016年にスタートした同イベントは、音楽と現代美術の2つの柱からなるフェスティバル。ホールや美術館ではなく、街中で多彩なプログラムが行われるのが特徴だ。
そのうちアート部門では、16年から継続するタイトルを冠した現代美術展「パノラマ庭園―移ろう地図、侵食する風景―」を開催。昨年からリサーチやワークショップを重ねてきた碓井ゆい、L PACK.、山本高之の3組が新作を発表するほか、青崎伸孝、折元立身、千葉正也も新たに参加し、港まちならではのプロジェクトを展開する。
碓井は「港まちの女性と労働」についてリサーチをもとに、1970年代から現在までの「保育」をテーマとした新作を発表。港まちに滞在した千葉は旧・名古屋税関港寮の空間で、新作やプロジェクトを組み合わせた大規模な展示を展開する。また、折元は世界各地で行ってきたパフォーマンス「おばあちゃんとのランチ」を名古屋港で実施する。
また、これまで「まちの社交場」として機能してきた「UCO」が18年に取り壊されたことを受け、小田桐奨と中嶋哲矢によるユニット・L PACK.が新たに空き家を再生して「NUCO」をスタート。開場日にはカフェ営業が行われる。
あわせて注目したいのは、音楽とアート、パフォーマンス、カルチャーといった分野を横断するサウンドブリッジ部門。今回は、振付家・ダンサーの山下残による新作の上演や、韓国出身のアーティストであるイ・ランによる夜の音楽ライブなどが予定されている。
そのほかにもアーティスト・トークやワークショップ、そして音楽部門のコンサートなど、様々なプログラムが連日開催される「アッセンブリッジ・ナゴヤ」。街中を散策しながら、たんなる鑑賞にとどまらない体験を楽しむことができるだろう。