あらゆる生命のなかを流れゆく「水のかたち」。移動をテーマとする写真家・西野壮平の個展が開催中
歩くことや旅を通して得た個人的な体験をもとに制作を行う写真家・西野壮平の個展「水のかたち」が、群馬県高崎市のrin art associationで開催されている。会期は10月27日まで。
「移動」をテーマに、歩くことや旅を通して得た個人的な体験をもとに作品を手がける写真家・西野壮平の個展「水のかたち」が、群馬県高崎市のrin art associationで開催されている。会期は10月27日まで。
都市を歩きながら膨大な量の撮影を敢行したのち、記憶に従って一枚一枚の写真を手作業でコラージュし、地図の再構築を試みる西野。2016年には、サンフランシスコ近代美術館で個展「New Work: Sohei Nishino Exhibition」を開催したほか、韓国やスイス、アメリカでのグループ展や芸術祭にも参加する気鋭のアーティストだ。主な受賞歴に、日本写真協会新人賞(2013)、Foam Talents Call 2013、さがみはら写真新人奨励賞(2016)、MAST Foundation Photography Grant(2018)がある。
本展では、西野が17年に1ヶ月かけてイタリアのポー川沿いを歩き、川が内包する土地の歴史や人々の営み、水が育み出す生命体を体感しながら撮影と制作を行ったという《lL Po》(2018)を日本初公開。同作のみならず、その他の新作も展示される貴重な機会だ。