ゴッホ展からあいトリまで、3連休に見たい3つの展覧会
10月14日までに終了する展覧会と今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。なお、台風19号の動きに伴い開館スケジュールが変更される可能性があるため、最新情報は美術館公式サイトやSNSを確認してほしい。
画家・ゴッホはいかに生まれたか。「ゴッホ展」(上野の森美術館)
フィンセント・ファン・ゴッホはいかにして絵画を学び、画家として成長していったのか。その過程を、「印象派」と「ハーグ派(オランダ・ハーグを拠点に活動していた画家たち)」との出会いから紐解く展覧会「ゴッホ展」が、東京の上野の森美術館で10月11日に開幕した。
2部構成の本展。第1部では、ゴッホの親戚であり最初の師匠でもあったハーグ派の主要画家アントン・マウフェを含む、ハーグ派の作品を18点紹介。第2部では、1886年にゴッホがパリに出て以降、印象派から影響を受けるなかで起こった作品の変化にフォーカスする。数ある展覧会のなかでも、ゴッホが画家としてたどってきた道を示す本展は、ゴッホへの理解を深めるチャンスになるだろう。
会期:2019年10月11日~2020年1月13日 ※10月12日は台風のため臨時休館。13日については、12日の夕方以降に発表予定。
会場:上野の森美術館
住所:台東区上野公園1-2
開館時間:9:30~17:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:2019年12月31日、2020年1月1日
料金:一般 1800円 / 大学・高校生・専門学校 1600円 / 中・小学生 1000円
草間彌生の“集積”を見る。「集合の魂たち」(草間彌生美術館)
2017年、東京・新宿に開館した草間彌生美術館。ここで、5回目となる展覧会「集合の魂たち」が10月10日、スタートした。本展がフォーカスするのは、草間彌生が1961年に制作を始めた「集積」「集合」のシリーズ。
ステッカーなど日用品をコラージュした最初期の平面作品に加え、布に綿を詰めた突起物を家具や靴などの日用品に無数に貼り付けたソフト・スカルプチュア、最大の絵画シリーズ「わが永遠の魂」などを通して、強迫観念を作品化したシリーズの展開を追う。
前回に引き続き《天国への梯子》(2019)や、屋上の《PUMPKIN》(2015)を鑑賞することができるため、こちらもお見逃しなく。
会期:2019年10月10日~2020年1月31日 ※10月12日は台風のため臨時休館。13日についてはウェブサイトで発表予定。
会場:草間彌生美術館
住所:東京都新宿区弁天町107
電話番号:03-5273-1778
開館時間:11:00〜17:30 ※日時指定の予約・定員制(各回90分)。当日券なし、チケットは美術館ウェブサイトのみで販売
入場時間:①11:00〜12:30(11:30までに入場)②12:00〜13:30(12:30までに入場)③13:00〜14:30(13:30までに入場)④14:00〜15:30(14:30までに入場)⑤15:00〜16:30(15:30までに入場)⑥16:00〜17:30(16:30までに入場)
休館日:月、火、水(祝日の場合は開館) ※展示替え期間や館内メンテナンス期間、年末年始などは休館
料金:一般 1000円 / 小学・中学・高校生 600円
いよいよ閉幕。「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知芸術文化センターほか)
「世界が感情に振り回されているのではないか」「その感情は情報によって煽られているのではないか」という考えから、「感情」「情報」「情け」の意味を持つ「情」を掘り下げた、「情の時代」がテーマの「あいちトリエンナーレ2019」。
展示内容への抗議を受け、開幕まもない8月3日にその一企画である「表現の不自由展・その後」が閉鎖。そのことへのリアクションとして一部の作品が展示中止・内容変更となったが、10月8日にはすべての展示が再開された。百聞は一見に如かず。トリエンナーレの全貌はぜひその目で確かめてほしい。
会期:2019年8月1日〜10月14日 ※10月12日は台風のため全会場が休館。パフォーミングアーツや13日の予定についてはウェブサイトで発表予定。
会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、四間道・円頓寺、豊田市美術館、豊田市駅周辺
開館時間:会場によって異なる
休館日:月(ただし祝祭日を除く)、9月17日(名古屋市美術館のみ)
1DAYパス料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 600円フリーパス料金:一般 3000円 / 大学生 2300円 / 高校生 1100円